北海道の石狩市厚田区を訪れた。「あいろーどパーク」には小説『新・人間革命』の一節を刻んだ「平和への誓い」の碑がある。地元の名士らによって建立されたものだ▼厚田では学会に大きな信頼が寄せられ、地域世帯の半数以上の方が本紙を購読したことも。旧・厚田村の閉村式の時には、村民側の1番目の席に、栄誉村民である池田先生の席が用意された▼草創の頃には、学会員が“戸田法華”と嘲笑されることもあったという。厚田の壮年部員が話した。「戸田先生の故郷」というだけで学会理解が自然と広がったのではない。「戸田先生の故郷」だからこそ、“自分たちの手で広布模範の地に”と誓い、地域に根を張ってきたから、信頼が広がっていったんです、と▼地域との関わりは日常であるだけに、信頼を得るには地道な行動を重ねる以外にない。先日のインド青年部研修会で、厚田を訪れたインド女子部の友は「北海道創価学会が、会員でない方からも信頼されていることが、信心の素晴らしさだと理解しました」と語った▼日蓮大聖人は門下に、自分が縁する地域を「よきところ・よきところ」(御書1183ページ)と捉えるよう促された。地域を愛し、地域に尽くし、人と人の絆を大切に――これが学会の伝統である。(芯)