大白蓮華巻頭言

大白蓮華巻頭言 2021年1月号 人間尊敬の師弟旅を勇敢に

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広宣流布は、久遠元初より未来永遠に前進しゆく師弟旅である。
来る年来る年、新たな地涌の友を招き寄せ、さらに強くスクラムを組み、明るく賑やかに進むのだ。
法華経二十八品の最終章に、無量百千億の種種の音楽を奏でつつ大勢の仲問と駆けつけたのが、普賢菩薩である。
普賢菩薩は遅れて来たことを取り返すような意気込みで、師と仰ぐ釈尊に誓いを立てた。
「閻浮提の内に、広く流布せしめて、断絶せざらしめん」
世界広布の誓願を、師はこの上なく喜び讃えられた。
そして最後に、普賢をはじめ弟子一同に留められたのが、「当起遠迎(とうきおんごう)当如敬仏(とうにょきょうぶつ)」の八字だったのである。
すなわち、 妙法受持の人を大切に守護し、「当(まさ)に起(た)って遠く迎うベきこと、当(まさ)に仏を敬うが如くすべし」 との遺誡(ゆいかい)である。
日蓮大聖人は、この「当起遠迎(とうきおんごう)、当如敬仏(とうにょきょうぶつ)」の教えを「最上第一の相伝」とされ、「釈尊八箇年の法華経を八字に留めて末代の衆生に譲り給うな」(781ページ)と仰せである。
釈尊そして御本仏からの「最上第一の相伝」を、そのままに実践し抜いてきたのが、我ら創価の師弟の誉れだ。
「貧乏人と病人の集まり」との揶揄(やゆ)をむしろ誇りとし、 宿命と戦い大法を弘める健気な庶民を最大に敬ってきた。 とともに「一切衆生に仏性あり」(1382ページ)との大確信に立って、あらゆる差異を超えて「人間尊敬」の対話を貫き、 平和・文化・教育の次元で人類を結んできたのだ。
法華経の真髄が脈打つ学会と世界広布に生きる。その時、自他共に最極の生命を開き、無量の功徳を生み出せる。 功徳は、自らの行動そのものから発し広がるものだ。
一九五一年(昭和二十六年)一月六日、戸田先生は事業の最大の窮地にあつて、私に一切の後事を託された。
「私の、この世に生まれた使命は、また君の使命なんだよ」「強く、強く、一緒に前へ進むのだ!」
この師弟の覚悟から全てを打開し、第二代会長就任の五月三日を飾って七十年。
全世界の”山本伸一”たちと「普(あまね)く賢(かしこ)い」英知を地球社会にいよいよ光らせゆくのだ。
感激の
  同志と共に
    春の曲
  普賢の智慧で
    闇を晴らして