大白蓮華巻頭言

大白蓮華 2017年(平成29年)10月号(No.816)

わが地域を栄光の寂光土に
池田大作

わが地域の広宣流布を一歩前進させる。そのために、どれほど深い祈りがあり、人知(ひとし)れぬ苦闘(くとう)があることだろうか。この尊(とうと)い一歩から、全ては始まる。
それは「立正安国」の拡大(かくだい)にも、さらには「世界平和の前進」にまで、力強く連動していくのだ。
60年前の秋、戸田先生は「原水爆禁止宣言」を獅子吼(ししく)し、核兵器の廃絶(はいぜつ)へ遠大なスケールで、 平和の潮流(ちょうりゅう)を起こしていかれた。と同時に、先生が着手された重大な布石(ふせき)が、足もとの生活の場である地域社会に密着したブロック組織の強化である。
その模範(もはん)、すなわち、幸せあふれる地域の模範をつくらんと、私は、東京の下町、葛飾(かつしかく)の初代の総ブロック長として、愛する同志と奔走(ほんそう)を開始した。

私たちが、まず挑戦(ちょうせん)したのは、「地域の全同志がしつかり勤行をできるように」ということである。 勤行、唱題こそ、幸福になるための最も基本の実践であり、人間革命と宿命転換の源泉(げんせん)であるからだ。
御義口伝(おんぎくでん)には、「此(ここ)を去って彼(かしこ)に行くには非(あら)ざるなり」「今 日蓮等(にちれんら)の類(たぐ)い南無妙法蓮華経と唱(とな)え奉(たてまつ)る者の住処(じゅうしょ)は 山谷曠野(せんごくこうや)皆 寂光土(じゃっこうど)なり」(781ページ)と明快(めいかい)に説かれている。
ゆえに我ら創価家族は、一人また一人に仏法を語り、一軒また一軒と家庭訪問を重(かさ)ね、地涌の題目を強く広く響(ひび)かせながら、一番身近(みじか)な地域から寂光土の建設に挑(いど)んできた。どんな難儀(なんぎ)な場所でも決して諦(あきら)めず、どんな災難(さいなん)の時にも断じて屈(くっ)せずに!

久遠より
誓い願いし
この地かな
宝土に変えゆけ
幸の仲間と

どうすれば、あの友が発心(ほっしん)し、この家とも仏縁を結べるか。どうすれば、わが街に幸(さち)と正義の陣列(じんれつ)を増(ふ)やせるか。そう心を砕(くだ)くリーダーの悩みこそ、地に足の着(つ)いた、何より気高(けだか)い仏の悩みといってよい。
だからこそ、仏の智慧(ちえ)が湧(わ)き、仏の力が漲(みなぎ)るのだ。
だからこそ、自他共(じたとも)に仏の生命を呼(よ)び覚(さ)まして、現実の濁世(じょくせ)の只中(ただなか)でお互いに励(はげ)まし合い、支え合う信頼と尊敬(そんけい)のスクラムを築(きず)き、広げていけるのだ。
頼(たの)もしいことに、それぞれのブロックや地区や支部などの誇り高き”幸福責任者”の方々と一緒に、団地部、地域部、農漁光部、そして勝利島の宝友(ほうゆう)が、いずこでも、かけがえのない地域社会の希望の灯台(とうだい)となって光を放(はな)ってくれている。

日蓮大聖人は仰せになられた。
「大木(たいぼく)の下の小木(しょうぼく)・大河(たいが)の辺(ほとり)の草は正(まさ)しく其(そ)の雨にあたらず其の水をえずといへども露(つゆ)をつたへ・ いきをえて・さかうる事に候」(1170ページ)
自行化他(じぎょうけた)の題目を唱える創価の友が、その家に、その職場に、その地域に、一人いるということは、 「幸福の大樹(たいじゅ)」が毅然(きぜん)とそびえむっていることだ。
縁(えん)する人が、信心している、いないを問わずに、 皆を必ずや妙法の福徳で潤(うるお)していくことができる。
さあ、御本仏より任(まか)された宝(たから)の郷土を、栄光の寂光土(じゃっこうど)と栄えさせゆこう! そして、世界の友と題目の獅子吼を轟(とどろ)かせ、我らの地球に「平和の大河」を いよいよ滔々(とうとう)と流れ通(かよ)わせていこうではないか!

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