


そして、生命の内奥からあふれる幸福感は、他によって左右されることはない。 これを、私は、“絶対的幸福”と呼びたい。

知恵ある人は障害をも自分の味方にしてみせる。知恵なき人は幸運をも、つまずきの原因にする。 強者にとっては、運命と戦うことすら喜びであり、弱者にとっては、人生そのものが重荷であろう。

「たとえ10億人が信心したって、君自身の人間革命がなかったら何の意味もない。主役はあくまで君、君のための創価学会なんだよ」

煩悩、業、苦すなわち、九界の生命がそのまま仏界の智慧、福徳と転ずる。 これまでの悪業がなくなって、別のものが得られるのではなく、それ自体が福徳、智慧に転ずる。

長い間の戦いであれ、短期間の戦いであれ、そこには、勝利に結びつけるための要件がある。その不可欠の一つが、常に「目標」が明確になっているかどうかという点である。

人間の場合、同じことの繰り返しは惰性につながる。また、傲慢、危機感の喪失、無責任、他者への依存などが背景となって主体が失われると惰性に陥りやすい。

広宣流布の組織にあっても、原理は同じである。なんとなく見えにくい“死角”が生まれ、中心者からみて、見とおしが悪い部分があったときには、必ずそこから問題が発生するものだ。ゆえにリーダーは、全体を一望できる“明快”にして“見とおし”のよい組織をつくることが大切である。

過去にどれほど命を惜しまぬほどの信心を示したとしても、現在の一念が惰性になれば、諸天の守護は弱くなる。せっかく積んだ福運まで消してしまいかねない。
