


虚勢ゆえに、決して心が落ちつくことはない。常に焦っており、常に気持ちが、目まぐるしく動いている。そして、自分の気ままに従わない者に対しては、脅威を感じ、力をもって抑圧し、自由を「奪う。

人間は、自らの一念が後退する時、立ちはだかる障害のみが大きく見えるものである。そして、それが動かざる“現実”であると思い込んでしまう。実は、そこにこそ、敗北があるのだ。いわば、広宣流布の勝敗の鍵は、己心に巣くう臆病との戦いにあるといってよい。

〈寸鉄〉 2018年11月22日 「微塵つもりて須弥山と なれり」御書。

試練の時こそ題目である。「信心で勝つ!」――そう思い定めれば、勇気がみなぎり、智慧が湧き、無敵の突破力がほとばしる。

また自分の「生命のエネルギー」が強ければ、相手がどうであれ、共通の方向へと大きく影響を与えることができる。

私は、一度会った人は、最後まで励まします。その人が、千里の果てに行こうとも、信心を少々休んでいようと、どんなことがあっても守ってあげたい。退転しそうな人は、背負ってでも、抱いてでも、引っ張ってでも、一緒に素晴らしい妙法の功徳に浴させてあげたい。

〈御書と歩むⅡ――池田先生が贈る指針〉44 2018年11月22日 創価の真金の賢人に最敬礼

味方のような顔で近づき、あなたのためを思って言うのですよと、甘く語らう! しかも普段は全然疎遠で、どちらかといえば冷たく、会えばこちらを見下していたような人まで、この時ばかりは急に優しい声を出して、思いがけなく近づいてくる。
