「池田先生の訪問は私たちにとって永遠の原点です」――米国のデンバーを訪れた際、SGIの友が語っていた。先生の同市訪問は1996年。デンバー大学から名誉博士号を受けたほか、デンバー文化会館での総会等に出席した▼6日間の滞在で、先生は多忙な時間を縫って一人一人の胸に希望の種を蒔いていった。ある人は直接指導を受ける機会が。「私は家族の問題で悩んでいました。先生は“人間の生命は全宇宙の財宝よりも尊く、偉大なのです”と語り、励ましてくださいました」。彼女は今、婦人部のリーダーとして同志の激励に奔走する▼印象的だったのは、当時、先生と出会いを結んでいない青年部の友が、原点の歴史を深く心に刻み前進していることだ。世代を超えた「精神の継承」こそ広布発展の要諦と感じた▼デンバーの街からは雄大なロッキー山脈が望める。同山脈は複数の山地が連なったもの。古い山地は6億年以上前、若いものは約6500万年前に形成されたといわれる。歴史や個性の異なる山々が連なり、集まっていることで、王者の山脈は風格を増しているのだろう▼我らの組織も同じである。未来を担う青年部、歴戦の壮年・婦人部が異体同心で団結してこそ、創価の人材山脈は輝きを増していく。(駿)