本日の御書池田先生ご指導

本日の御書 譬えば母の子に病あると知れども当時の苦を悲んで左右なく灸を加へざるが如し、喜根菩薩は慈の故に当時の苦をばかへりみず後の楽を思いて強いて之を説き聞かしむ、

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【御書本文】
譬えば母の子に病あると知れども当時の苦を悲んで左右なく灸を加へざるが如し、喜根菩薩は慈の故に当時の苦をばかへりみず後の楽を思いて強いて之を説き聞かしむ、譬えば父は慈の故に子に病あるを見て当時の苦をかへりみず後を思ふ故に灸を加うるが如し(唱法華題目抄p15 n21)

【通解】
たとえば、母が子に病気があると分かったけれども、一時の苦痛を与えることを悲しんで、あれこれ考えることなく、灸の治療を加えないようなものである。
喜根菩薩は慈悲の故に当時の苦しみを顧みず、後の楽を思って、強いてこれを説いて聞かせた。
たとえば、父は慈愛のゆえに、子に病気があると分かって、一時の苦痛を顧みないで、後々のことを思うゆえに、灸の治療を加えるようなものである。

【先生の指導から】
いわゆる母性的な温かく包み込む愛と、いわゆる父性的な厳しく導く愛の両方に育まれてこそ、人間は心豊かにまっすぐ育っていくことができる。溺愛では、自立心が育たない。抑圧では、個性が伸びない。
仏は、父母両方の親の徳を具えて、人々を導く。
苦悩から解放するだけにとどまらず、さらに正しい生き方を教