【御書本文】
いざはの入道さかべの入道いかになりぬらんかはのべ山城得行寺殿等の事いかにと書付て給べし(佐渡御書p956 n1291)
【通解】
伊沢の入道、酒部の人道は、どうなったでしょうか。河辺、山城、得行寺殿などのことは、どうなったのか書き付けて知らせてください。
(一説には、これらの門下は、竜の口の法難で土牢に幽閉されたとされる)
【拙コメント】
命にも及ぶ大法難、大闘争の連続のなかにあって、大聖人が、どれほど大きく、一人一人の門下を包んでおられたか。一人一人のことを胸の奥深くに入れながら、どれほどこまやかに手を打ち、温かく励まし、皆に張りあいを与えていかれたか。そのお振る舞いの一端を拝する思いである。
大聖人の大慈悲のお振る舞いがあったればこそ、弟子たちも、あれほどの大難を、ともに乗り越え、勝ち越えることができたのである。