【御書本文】
一切衆生南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり経に云く「衆生所遊楽」云云(四条金吾殿御返事p1143)
【通解】
一切衆生にとって南無妙法蓮華経と唱える以外の遊楽はない。法華経如来受量品第十六に「衆生の遊楽する所なり」とある。
【先生の指導から】
深く妙法に則っていく時、この世の「苦楽ともに」、楽しみ切っていける醍醐味の人生を生きていけるのです。
また、この「遊楽」を、あえて分ければ、「遊」は人生を自在に生きていくこと、「楽」は人生を心から楽しむこと、といえるかもしれない。いずれにせよ、根本は自身の生命の境涯です。
自然にも劇がある。厳冬を超えてこそ春の喜びも大きい。季節の変化があるから一年は美しい。
人生も同じです。山もあれば、谷もある。しかし、強い生命力と豊かな知恵があれば、険しいやまがあるから「山登り」が楽しめるように、波があるから「波乗り」が楽しめるように、あらゆる人生の苦難も全部、楽しみながら、乗り越えていける。