名字の言

名字の言 渋野日向子選手が、海外初参戦で優勝を果たした。 2019年8月7日

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深夜のテレビ中継にくぎ付けになった人もいただろう。ゴルフの全英女子オープン。昨年7月にプロテストに合格したばかりの渋野日向子選手が、海外初参戦で優勝を果たした。日本勢42年ぶり、史上2人目のメジャー制覇という快挙である▼笑顔でプレーする姿が、海外メディアから「スマイル・シンデレラ」と名付けられた。最終日、優勝争いの緊張にもかかわらず、ラウンド中にファンとハイタッチ。そんな彼女を、42年前に全米女子プロを制した樋口久子さんは「新人類」と呼び、新世代の活躍をたたえた▼渋野選手の同世代には、勝みなみ選手や畑岡奈紗選手など、国内ツアーの優勝者が何人もいる。「黄金世代」といわれつつも後れをとっていた渋野選手は、何度も悔し涙を流してきた。彼女の笑顔は苦しい時期を乗り越えた勝利の輝きでもあった▼英語の「smile」には「運が開ける」という使い方もある。ドイツの文豪ゲーテは「勇敢に、誠実に耐え抜くものにのみ、幸運は微笑みかける」(国松孝二訳)と。「笑顔」は人間としての強さの証しでもあろう▼御書に「喜とは自他共に喜ぶ事なり」(761ページ)と。笑顔は自分の喜びの発露であるだけでなく、周囲の人々にも喜びを広げていく。自他共の幸福を開く懸け橋である。(澪)