いちばん、苦境の時にこそ、反撃に打って出る――これが名将軍の手の打ち方である。たいていは、いったん負けると、臆病になり、愚癡をこぼしたりする。しかし本当は、その時が「変毒為薬」のチャンスなのである。(中略)
もっとも困難なところへ――ここに急所がある。何か問題が起きたり、大変な場面にあうと、多くの人は逃げ出す。しかし、あえて、いちばんたいへんなところへ乗り込んでいくのが一流のリーダーである。偉大な人間である。
私自身、この行動を、ずっと貫いてきました。だから、勝ち続けてきた。どんな戦も、そうであります。
「牧口先生、戸田先生がつくられた学会を、何があっても守りぬくのだ。そのためなら、あらゆる難は、私一人が受ける。どうか、ほかは、だれ一人として、難にあいませんように」――会長になって以来、私は、そう祈り続けてきた。