人は何で生きるか。大聖人は「心の財第一なり」(御書1173㌻)と端的に教えてくださっている。
この「心の財」とは「信心」である。「信心」こそ人生の永遠の〝宝〟であり〝糧〟である。「信心」には、無量の功徳、無辺の福運が含まれている。国土をも変革しゆく宇宙大の力用が秘められている。つきぬ歓喜と、絶大なる智慧と慈悲との源泉であり、「蔵の財」「身の財」をもすべて永遠の幸福へと生かしきっていけるのである。
諸君はすでに、この最高の〝人生の糧〟をもっている。あとは、その無限の力をどう引きだすかである。
人生は、はやい。逡巡したり、愚痴や他者への批判にいたずらに時を過ごし、また、みずからの怠惰に負けてしまったりしているうちに、あという間に青春は過ぎ去ってしまう。大切な一日一日である。
諸君は現実のまっただなかで、たくましく生きぬきながら、同時に〝大宇宙〟を仰ぎ、〝永遠〟に思いをはせる広々とした境涯で、一日が千年にも千劫にも通じるような、充実の青春と人生を送っていただきたい。