池田先生ご指導

「そういう夫で苦労する宿命があるから主人が酒を飲むのだ。苦労するのは、あなた自身ではないか。愚痴を言わず、まず夫で苦労しなければならない、あなたの宿命を転換することですよ。

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個人指導をする上で留意すべきことは、それが質問ではなく愚痴である場合があることです。その愚痴が見抜けずにいれば、むしろ大きな害になってしまう。
戸田先生はその点を鋭く見抜き、ときにはきびしく、「あなたの愚痴の心が、あなたのすべてを不幸にっしてしまっている」と指摘された。そして、愚痴に負けている弱々しい自分自身こそ、力強く蘇生するように促されたのである。
たとえば、ある婦人が「夫は酒を飲んで帰ると勤行もせずに寝てしまうので指導してください」と言ってくる。それを真に受けて主人の指導をすると主人は、自分の弱みを人に話したということで、指導したことが逆に家庭争議のもとになってしまう。

「そういう夫で苦労する宿命があるから主人が酒を飲むのだ。苦労するのは、あなた自身ではないか。愚痴を言わず、まず夫で苦労しなければならない、あなたの宿命を転換することですよ。
そのためには主人が信心できるように祈念することです。信心第位置にしないで酒を飲ませないことを第一にするからいけないのです。主人の酒が悪いのではない、自分の信心が弱いので、宿命転換ができないから主人が治らないので苦労するのです。そのためには信心できるように祈念する以外にないとわかればよいのです。
それに気づかなかったような信心であったことの反省の題目も大事です」と、戸田先生はその人自身の宿命転換、境涯革命をすることが先決であると論されたのである。