「一人の人を大切にする」と言っても、根本は、その人のことを祈っていくことである。祈りもなく、真心もなくして、口先だけの指導などで、人を救えるはずがない。誠実しかない。策ではない。根底に相手を思う一念があり、祈りがあれば、最後は全部、いちばん良い方向へいく。
学会の組織にむだはない。苦労すべき責任が大きくなればなるほど、大きな功徳を受ける。
戸田先生は「自分が幸福になるぐらいは、なんでもない。かんたんなことです。他人まで幸福にしていこうというのが信心の根底です」と言われた。
大事なのは「信心」である。自分だけでなく、何十人、何百人、何千人もの人を幸福にするのだ、功徳を受けさせるのだ。人材に育てるのだという一念で、題目を唱え、行動することである。
それだけの、信力、行力があれば、その分、偉大なる仏力・法力が、わが身に顕れないはずがない。