われらの組織は、命令主義のものでもなければ、権威主義のものでもない。それは指導主義によって貫かれ、一人ひとりの自覚と責任感によって運営されている。ゆえに、先輩幹部は露ほそもいばったり、命令的であってはならぬ。つねに親切に、あたたかく後輩に接すべきである。また一方、初信の人々は、先輩の努力に感謝しつつ、すすんで指導をうけ、学会活動にも参加していただきたい。
人材育成の基本条件は、第一に、多少不安や力不足があっても、この人を将来立派な幹部にしていきたいと考えたならば、まず登用して、それから育成することである。
組織が秩序だってくると、どうしても幹部の惰性がはじまる。しかし自分では気がつかない。相変わらず結構やっていると思っている。この相変わらずが空転になる。それが曲者である。
だんだん幹部になり、そしてまた長い長い戦いをしていると、どうしても信心がおろそかになって、なれあいの信心になって、怨嫉したり、やきもちをやいたりして功徳をはばんでしまう場合がある。