無冠の友へ
眠い朝もあった。 やめたくなる日もあった。 冷たい風の日もあった。 雪の中を 歩いた日もあった。 土砂降りの雨の中を走った日もあった。 神々しいほどの 朝陽(あさひ)の光を 浴びる日もあった。 この崇高な境涯は 誰人よりも 「幸福の帝王」との思いをした日もあった。
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眠い 辛い 苦しい こんな配達は まったく やめたい―― 幾たびとなく思ったことか。 しかし 自分自身の尊い修行と思えば 自分自身に敗北をしたくない。 これが 勇猛精進の 日蓮仏法であるからだ。 頑張り抜いたあとの 爽快な生命は 勝利の栄冠は なんと爽やかであろうか。