池田先生のメッセージ

〈座談会 師弟誓願の大行進〉37  身近な友に「幸せの種」を蒔き広げよう  報恩の心で率先の拡大を! 2018年5月28日

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「明確な目標」と「具体的な行動」

〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
伊藤女子部長

 原田 今や、世界広布は同時進行です。毎日、世界中から、信心の実証を示した喜びの報告が絶え間なく届く時代になりました。全て、池田先生が世界に広げてきた激励と、師の期待に応えようと誓った弟子の奮闘によるものです。

 伊藤 先日の各部代表者会議へのメッセージでも、先生はSGIのある女性リーダーの活躍を紹介してくださいました。その方は、大西洋に浮かぶ島々からなるカボベルデ共和国の広布の一粒種として2001年に入会。これにより、SGIの連帯は178カ国・地域になりました(現在は192カ国・地域)。

 永石 入会当初から、彼女は「一人」に光を当てるSGIの仏法哲学に触発を受けてきたそうですね。

 長谷川 とても志の高い方で「わが国は小さな国ですが、心は豊かです。この国を『人材立国』にしていく決意です」と、語っていたのです。

 原田 先生は、彼女の活躍を聞かれ「一生涯、この共和国の限りない繁栄と平和を祈って、お題目を送り続けます」と励ましを送られ、当時、スピーチの中でも紹介されました。弟子の成長を願う、師の慈愛はどれほど深いことでしょう。

 長谷川 以来17年、先生との誓いを果たそうと彼女は社会で信頼を広げ、現在では地域の行政のリーダーとして、見事に社会貢献を果たしているそうですね。

 原田 「世界広布新時代」を象徴するようなエピソードです。私たちも、目の前の一人への励ましに取り組んでいきたい。世界広布とは、その地道な活動の積み重ねにほかなりません。

11・18へ勢いよく

 志賀 師弟の月・7月へ、そして広宣流布大誓堂完成5周年となる「11・18」へ。今、全国で対話拡大が勢いよく進んでいます。

 永石 各地で開催されている本部幹部会(方面総会)も、拡大の指標となっていますね。「今年こそ!」と折伏に挑戦し、成就したという感動のエピソードは数え切れません。

 原田 先生はかつて「弘教とは、相手を最も尊敬し、その仏界を礼拝しての行為」であると、ご指導されました。また、小説『新・人間革命』第29巻「清新」の章では「弘教を実らせることほど、すばらしい人生の栄光はありません」「それでこそ、学会の後継者です」と、折伏に励むことの大切さを教えてくださっています。

 長谷川 目の前の「一人」の幸せを祈り、真心から仏法を語る。折伏によって、友を幸福の軌道に乗せていく。これほど尊く偉大なことはありません。

 原田 池田先生は若き日より、折伏の実践を貫いてこられました。昭和26年5月3日、戸田先生の第2代会長の就任式にも、池田先生は近所の方への折伏を実らせて参加。その日を祝賀されました。「恩師が宣言された『弘教七十五万世帯の誓願』の成就へ、まず一世帯の率先の拡大を果たせた」と述懐されています。

 志賀 役職や立場など関係なく、一人の弟子として、師の願業への突破口を開こうと、今いる場所で戦いを起こされたのですね。

 原田 リーダー自らが、「率先の拡大」に挑戦していきたい。そのためにも「誰を」「いつまでに」折伏するのか明確にすることです。「明確な目標」が「具体的な行動」につながっていきます。リーダーが真剣に祈り、先生の指導に学びながら具体的に折伏を進める姿は、第一線にあって何よりの触発となります。

縁する全ての人に

 志賀 先日、交流団として訪れた韓国でも拡大の大波が起きていました。韓国青年部のリーダーが口々に語っていたのが「先生のおかげで自らの使命を知り、幸福になれた」「“先生にお応えしたい”と祈った時に壁を破ることができた」ということでした。

 長谷川 交流団の訪韓を池田先生をお迎えする思いで心待ちにすると同時に、拡大の決勝点にしていたと伺いました。

 伊藤 その求道の心に胸が熱くなりました。ある女子部の方は「韓日青年交流会」に向け数年越しの対話が実り、友を入会に導いた喜びを語ってくれました。

 志賀 今年に入り、次々と弘教を成就した男子部のメンバーもいました。その秘けつを聞いたところ「出会う人全てが、仏法対話の相手と思い、語っています」と話していました。

 原田 大切な心掛けですね。広布の方程式は世界共通です。私たちも御本尊流布を目指した深い対話を粘り強く続けると同時に、地道な「下種の拡大」に取り組んでまいりたい。身近な人、普段から会っている人の中にこそ仏法を求めている人が必ずいるからです。

 永石 「あの人は信心の話をしても真剣に聞かないだろう」などと、こちらが決め付けず、勇気をもって語り抜くことが大切ですね。

 志賀 また、“友人参加の座談会”をはじめ、学会のありのままの姿に触れる機会をつくっていきたい。友人の目標や悩みに合わせた体験発表を準備するなど、会合内容を工夫することも必要ですね。

 伊藤 池田先生は「大白蓮華」6月号の巻頭言に、こうつづられています。
 「我ら創価家族は『種を蒔く人』である。妙法という、最極の『幸福の種』を、『平和の種』を蒔いて、蒔いて、蒔き広げていくのである」
 私たち青年部が先頭に立ち、仏縁を大きく広げていく決意です。

 原田 「南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき」(御書467ページ)との御金言のままに、上半期の総仕上げへ、世界の同志に模範を示す拡大の実証を残してまいりましょう。