名字の言

〈名字の言〉 2018年6月13日  いよいよ到着予定日が発表された。2014年末、宇宙航空研究開発機構の小惑星探査機「はやぶさ2」が地球を出発。

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 いよいよ到着予定日が発表された。2014年末、宇宙航空研究開発機構の小惑星探査機「はやぶさ2」が地球を出発。3年半を経て、6月27日ごろ小惑星リュウグウにたどり着く▼宇宙開発はいつも、壮大なスケールで人々のロマンをかき立てる。だが、その陰には常に、気の遠くなるような準備と努力の積み重ねがあるものだ。49年前、月面に着陸したアメリカの宇宙船アポロ11号。その開発には科学者、技術者をはじめ建設作業員など40万人が携わった▼ケネディ大統領が、アメリカ航空宇宙局を訪れた時のこと。大統領は廊下にいた清掃員に聞いた。「あなたは何の仕事をしているのですか?」。ほうきを手に清掃員は答えた。「大統領、私は人類を月に送るのを手伝っています!」(小野雅裕著『宇宙に命はあるのか』SB新書)▼どんな事業であれ、それに携わる一人一人が目的を共有し、誇りと責任を持てるかどうかで成否は決まる。地道な作業も意識の持ち方で、やりがいは変わる。目的が大きければ、心は無限に広がる▼池田先生は「現実の仕事や眼前の戦いには、誠実に緻密に精確に挑み、心には宇宙大のロマンを光らせていくのだ」と。私の挑戦の一歩が、世界広布の扉を開く!――そう確信して、きょうも進みたい。(誼)