学生部が先日発表した日中学生意識調査。中国に対する印象について、「良い」「まあ良い」と回答したのは40%だったのに対し、中国地方に限ると75%以上で、とりわけ岡山県で高い結果となった▼意識調査を講評した岡山県華僑華人総会の劉勝徳会長は、岡山には日中友好協会の初代理事長はじめ中国と友誼を結んだ先人が多いと指摘。さらに岡山県の学生部がその精神を継承し、留学生との交流を継続していることを高く評価した▼岡山学生部では毎年、大学祭で日中に関する展示を行う。きっかけは両国の政治的関係が冷え切っていた5年前。一人の学生部員が中国人留学生を訪ね、両国の相互理解のために何かできないかと持ち掛けた。そこから手作りの卓球大会が生まれ、定例の交流会や広島での平和研修会等が実施されてきた▼50年前、池田先生が「日中国交正常化提言」を発表したのは学生部総会の席上。この時の真情を先生は“学生部員の中から、提言の実現のために、生涯、走り抜いてくれる同志が必ず出るに違いない”とつづった▼固定観念を破るのは柔軟な知性であり、新しい時代を開くのは青年の情熱である。あす30日は学生部の結成記念日。師との誓いを忘れぬ学友ありて、日中友好の金の橋は輝きを増していく。(柑)