名字の言

〈名字の言〉 2018年5月9日  平昌五輪でカーリング女子日本代表が銅メダルを獲得した際のインタビューでのこと。

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平昌五輪でカーリング女子日本代表が銅メダルを獲得した際のインタビューでのこと。選手がテレビカメラに向かって、日本で待つコーチの名を親しみを込めて連呼し、笑顔で手を振ったシーンを覚えている人は多いだろう▼人は皆、努力の果てに栄光をつかんだ時、それまで苦楽を共にした仲間への感謝が湧き上がるものだ。中でも、陰に徹し、自分を支えてくれた人に最大の感謝を忘れない。それが一流の証しでもある▼1958年3月1日、静岡で大講堂落慶の式典が行われた。終了後、戸田先生は移動のエレベーターの中で池田先生に後事を託した。直後、師弟は大講堂前の広場で演奏する音楽隊の元へ。戸田先生自ら大太鼓をたたき、池田先生は雄渾の指揮を執った▼この諸行事の一切を陰で支える池田先生が、同じく陰の力として奮闘する音楽隊の熱演をたたえるように全力で腕を振る。広布の楽雄にとって、これ以上の励ましはなかったに違いない▼きょう9日は「音楽隊の日」。彼らは自身が脚光を浴びる以上に、陰で苦労し、悩める友に希望の旋律を送ることを第一の使命としてきた。東北や熊本で開催する「希望の絆」コンサートも100回を優に超えた。こうした彼らの陰徳が、広布前進の実証をさらに光らせている。(城)