名字の言

〈名字の言〉 2018年9月9日  暴風の爪痕を残した台風21号が過ぎ去った直後だった。

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暴風の爪痕を残した台風21号が過ぎ去った直後だった。6日未明、震度7を観測した北海道での地震。道内全295万戸の停電は阪神・淡路大震災を超える規模となった▼明かりのない静まり返る暗夜を歩きながら、未来部の少女が「いつもより星がきれい!」と言っていた。自分も心細いはずなのに、きっと周囲を喜ばせようと思って言ったのだろう▼断水も広範囲で続く。不安な時を過ごす方も多い。だが私たちは決して一人ではない。全国、全世界からも数多くのエールが寄せられている。わが事のように心配し、題目を送る同志が寄り添っている▼今年は北海道南西沖地震から25年。被災地の奥尻島で初めて本部幹部会の音声中継が開始されたのは、震災直後だった。皆で身を寄せ合うように、スピーカーから流れる池田先生の力強い声を聴いた。「『信心』があれば、大悪をも大善に変えられる。嘆くべき不幸も、必ず、前以上の大きな幸福に変えられるのである」。その声を、友は今も忘れない▼きょう9日は「北海道の日」。先生が「長い人生の風雪に耐え抜いた確たる信仰者こそが、最後の栄光を勝ち取る」と呼び掛けた淵源の、1973年9月9日から45周年。大悪を大善に変えゆく不屈の勝利劇を皆が祈り、待っている。(鉄)