名字の言

〈名字の言〉 2018年4月3日

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米大リーグの岩隈久志投手は、味方のエラーで出塁されても、心を乱さず、自分が後続の打者を抑えればいいと奮起し、劣勢をはね返してきた。そんな岩隈投手の信念は、“勝利へのマイナス要因が発生してこそ、成長できる”だという(『絆』潮出版社)▼人間は外敵に屈するより、内面から崩れてしまい、敗れることが多々ある。人生につらいエラーはつきものだ。それをピンチと動揺するか、チャンスと捉えるかで、その後の展開は大きく変わる▼ある少女の両親は共に耳が不自由だった。母は常々、わが家は不幸だと嘆いた。ある日、学会員が訪ねてきて、信心の話をしてくれた。その内容を少女は手話で両親に伝えた▼話が進むほどに、少女は思った。“これは親子で幸せになれるチャンスかもしれない”。そして手話で訴えた。「みんなで信心しようよ!」。一家は入会した。時は過ぎ、当時の少女は今年、信心60年を迎える。生きる喜びに輝く彼女の姿と満面の笑みは、信仰で人生をどれほど開いていけるかを物語っている▼英単語の「CHANCE」の最後から2番目の「C」を「G」に換えると、「CHANGE」になる。チャンスが来たと思ったら、何か一つ変化を起こしてみよう。その小さな一歩は、やがて大きな変化となる。(代)