名字の言

〈名字の言〉 2018年2月4日

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「ベビーカーがあると乗せてもらうのも、ひと苦労で」。婦人は席に座ると、ほっとしたように彼にった。都内でタクシーに乗務する壮年部員の話である▼人生には、いろんな苦労が――そんな会話の後、婦人はつぶやくように尋ねた。「この子の人生には、どんな意味があるのでしょうか」。胸に抱いていた子には、障がいがあるようだった▼「それはお子さんとお母さんの秘密であり、約束事じゃないですか。この子がいて本当に幸せだと思えた時、その秘密が分かるはずですよ」。時間にして10分ほどの道のり。彼は誰にも「使命」があることを伝えようとした。車を降りる時、ほほ笑んだ婦人。後日、お礼のメールが彼の会社に届いたという▼人間関係の浅い、深いではない。立場の上下も関係ない。相手を思う葉は、必ず心に届き、北極星のように沈むことなく光り続ける。壮年はハンドルを握るたびに、師匠への感謝の気持ちを新たにするという。経済苦と戦っていた一番苦しい時に、励ましの葉を書き贈ってもらった、その真心を忘れたことはない▼「若い頃からずっと池田先生の励ましの中で生きてきた。だから自然と、自分も同じことをするんですかね」。壮年の葉に、創価の「秘密」を確かめた思いがした。