【御書本文】
かたじけなくも釈迦多宝十方の諸仏のてづからみづから来り給いて昼夜十二時に守らせ給はん事のかたじけなさ申す計りなし(上野殿母御前御返事p1570 n1908)
【通解】
もったいないことに、釈迦、多宝、十方の諸仏が、みずから来られて昼夜十二時(一日中)に守護してくださることのありがたさは、言いようがありません
【先生の指導から】
悠久広大な宇宙には、じつに多くの星があり、さまざまな世界がある。地球と同じような惑星も無数にあるといわれる。そこには、人類のような知的生物が生存していたり、優れた文化を持った国が存在する可能性もある。
仏法では、そうした科学的知見がなされる以前から、この大宇宙には数多くの仏国土があることを説いている。日天、月天である太陽や月も一つではない。現代的には世界の指導者ともいえる帝釈天、梵天も数限りなくいる。四大天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)もまた同じである。
まさに、宇宙に遍満する、あらゆる仏・菩薩、諸天善神が、妙法を受持している人、広宣流布に戦っている人を、こぞって守護すると説かれている。まことにありがたいことである。(拍手)
しかし、そうした妙法の大功徳も、強盛な信心によってのみ受けることができる。社会のさまざまな悪縁や妨害に紛動されれば、それだけ自分自身の偉大なる成長と幸福を止めるだけである。