【御書本文】
我釈尊の遺法をまなび仏法に肩を入れしより已来知恩をもて最とし報恩をもて前とす世に四恩あり之を知るを人倫となづけ知らざるを畜生とす(聖愚問答抄上p491 n569)
【通解】
(聖人は)私は釈尊の遺法を学び、仏法を身に入れたときからこれまで、恩を知ることを最高とし、恩を報ずることを第一としてきた。世の中には四恩がある。これを知る者を人倫と名づけ、知らない者を畜生という。
【先生の指導から】
恩を知る人こそが、人間として最も美しく、最も崇高である。最後には人生の栄冠を勝ち得ることができる。反対に、学会にお世話になり、学会のおかげで偉くなりながら、増上慢になり、感謝を忘れ、学会を見くだし、同志を裏切る─そういう不知恩の人間には、断じてなってはならない。また、そういう恩知らずを絶対に許してはならない。それが戸田先生の教えであった。
報恩こそ、人間として忘れてはならない根幹なのである。