本日の御書

本日の御書 りしやつばらなりしかば事のをこりし時たよりをえておほくの人をおとせしなり(上野殿御返事p1539 n1867)

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【御書本文】
日蓮が弟子にせう房と申しのと房といゐなごえの尼なんど申せし物どもはよくふかく心をくびやうに愚癡にして而も智者となのりしやつばらなりしかば事のをこりし時たよりをえておほくの人をおとせしなり(上野殿御返事p1539 n1867)

【通解】
日蓮の弟子の少輔房といい、能登房といい、名越の尼などといった者たちは、欲深く、心は臆病で、愚かでありながら、しかも自分では智者と名乗っていた
連中だったので、ことが起こった時に、その機会に便乗して、多くの人を退転させたのである

【先生の指導から】
信心をしている格好だけしながら、何か大変なことがあると退転する。それどころか、ほかの人々の信心まで破壊していく悪人がいる。そういう人間は、まず「欲が深い」。
毎日、毎晩、人のため、社会のために尽くしぬいておられる皆さんと、正反対の姿である。
また、「勇気がない」。何かあると、すぐに逃げてしまう。
そして、「愚かである」。少しも道理がわかっていない。それにもかかわらず、家柄や肩書、地位などを頼みにして、傲慢にも、「自分では、”頭がいい、仏法のこともわかっている”と思っている」。
御本仏と接した弟子のなかにさえ、こういう悪人がいた。釈尊の時代にもいた。いわんや、悪世末法が進んだ現代においては、なおさらである。
尊き和合を壊す悪い人間に気をつけよこう大聖人が、私たちに教えてくださっているのである。