本日の御書

本日の御書 悪象等に於ては心に恐怖する事無かれ悪知識に於ては怖畏の心を生ぜよ何を以ての故に是悪象等は唯能く身を壊りて心を破ること殺されては三趣に

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【御書本文】
悪象等に於ては心に恐怖する事無かれ悪知識に於ては怖畏の心を生ぜよ何を以ての故に是悪象等は唯能く身を壊りて心を破ること能わず悪知識は二倶に壊るが故に乃至悪象の為に殺されては三趣に至らず悪友の為に殺されては必ず三趣に至らん(唱法華題目抄p7 n10)

【通解】
悪象等に対しては心に恐怖を懐くことはない。悪知識に対しては恐れる心をもつべきである。なぜかといえば、悪象等は身を壊ることはあっても心を破ることこはできない。しかし、悪知識は身と心の二つを倶に壊るからである。(乃至)悪象の為に殺されても三悪道に至ることはないが、悪友のために殺されるならば必ず三悪道に至るのである。

【先生の指導から】
戸田先生が、よく拝し指導してくださった御文である。
悪象に踏まれるとは、現代的に言えば、交通事故などといってよい。十分に注意して交通事故・火災などを絶対に起こしてはならないことは当然である。しかし、信心が破られなければ、たとえ何があっても、変毒為薬(毒を変えて薬となす)できる。要するに、最も恐ろしいのは「悪知識」に紛動され、信心を食い破られることである。