大白蓮華巻頭言

​​大白蓮華 巻頭言 2019年 3月号 2019年(平成31年)3月号(No.833)

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明るく大きく幸の人間外交を!     池田大作

忘れ得ぬ戸田大学の研鑽の中で、恩師が「大作、仏法は大きいな!」と微笑み、示された御聖訓がある。
日蓮大聖人が「其の国の仏法」を任せると信頼された、駿河国(静岡県)富士郡の高橋夫妻への一節である。
「たすけんがためにこそ申せ、かれ等のあだをなすは・いよいよ不便にこそ候へ、まして一日も我がかたとて心よせなる人人は いかでかをろかなるべき」(1460ページ)

迫害してくる権力者などさえ不憫であり、導こうと仏法を語っているのだ。ましてや一日でも味方となり心を寄せてくれた人々を、どうして疎かにしようか、と。
どんな差異も超えて全人類を包み込む大きさと、縁を結んだ民衆一人一人の幸福をどこまでも祈り抜く深さを、御本仏から受け継いでいるのが、創価の世界である。

大聖人は、一切衆生の「異の苦」も「同一苦」も悉く 「日蓮一人の苦」と仰せになられた。
このお心に連なって、我らはたゆまず「立正安国」の 対話に打って出る。信仰の有無や立場などを問わず、同じ時代を生きる仲間として、現実の課題を共に見つめ、よりよき社会の建設へ人間主義の連帯を.を築きゆくのだ。
信念と大情熱の語らいの中で、仏性という最極の善の生命を互いに輝かせ合うことができる。反発さえも、 「立正安国論」に「咲み止めて」とあるよぅに、笑顔で受けとめながら、幸の仏種を心田に蒔いていくのである。
ここから、「人間革命」のドラマが幾重にも生まれる。

法華経の妙荘厳王品は、邪見に囚われていた父王が、 妻と二人の子によって正しき信仰に導かれる物記である。
ひとたび目覚めた父王は大いに歓喜し、一挙に偉大な 力を発揮する。王宮の幾多の群臣眷属を、仏のもとへ引き連れ、そして,正義と功徳を拡大していくのだ。
広布の最前線の地区やブロックでも、勇敢にして誠実な宝友の挑戦が、新たな,地涌の眷属を呼び出している。
祈りと真心がを尽くす人間外交で、「一人」への励ましを広げ、幸福と平和の波動を起こしゆこうではないか!

みな宝塔
みなが仏子と
誇らかに
声を惜しまず
励まし勝らゆけ​​