名字の言

〈名字の言〉 2018年11月18日  初代会長・牧口常三郎先生の大著『創価教育学体系』は本来、全12巻の構想だった。

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初代会長・牧口常三郎先生の大著『創価教育学体系』は本来、全12巻の構想だった。だが発刊されたのは、理論編としての第4巻まで。続きは弟子たちの教育実践記録をまとめ、完結させることを、先生は願った▼しかし、民衆の幸せを目的とする「人間教育」を掲げた先生を、国家主義教育を進める、時の軍部政府は弾圧した▼牧口先生の獄死を、弟子の第2代会長・戸田城聖先生は「『薬王菩薩』の身の供養」と語った。薬王菩薩がわが身を燃やして仏に供養した“光”は、80億ものガンジス川の砂のごとき無量の世界を照らしたとされる▼人々に幸福の光を送るという“師の心”を戸田先生が継承した。獄中闘争を勝ち越え、平和創造の広布拡大に人生をささげた。その恩師の生涯と精神を後世に誤りなく伝えるため、第3代会長・池田大作先生は小説『人間革命』を執筆。さらに、創価後継の「弟子の道」を示すため、小説『新・人間革命』を書きつづった▼『人間革命』は「黎明」、『新・人間革命』は「旭日」――共に最初の章のタイトルは、闇を破る“光”である。池田先生は記した。「師の偉大な『構想』も、弟子が『実現』していかなければ、すべては幻となってしまう」と。弟子が決然と立てば、創価の光は未来を照らし続ける。(城)