三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」の活動が明13日、最も活発になる。今夜は、月明かりの影響もなく、多くの流星を観察できるという。夏のひととき、夜空を眺め、宇宙のロマンに思いをはせるのもいいだろう▼暗夜の中でこそ、星々は輝く。人生にも暗闇の中で行路を照らし導く星がある。わが胸中に輝き続ける“不動の光”――それが「原点」だ▼1973年(昭和48年)9月17日、米子市内で開催された鳥取県の総会。高校生だった婦人は、池田先生に感謝の花束を渡す役を務めた。手渡そうと勢いよくお辞儀をした時、彼女の頭が、同じくお辞儀をした先生の頭とぶつかってしまった。彼女は、ぼうぜんとしたまま席に戻った▼総会の最後、マイクを握った先生は言った。「先ほど私に花束をくれた彼女に、今度は私から花束を差し上げます」。この予想もしない励ましに、婦人は師の深い心を知った。以来、45星霜。今も花束を贈ってくれた師への感謝を忘れず、経済的な苦境など、幾つもの苦難を敢然と乗り越えつつ、鳥取広布に駆けている▼原点とは、迷った時も、苦しくて下ばかり向いている時も、見上げれば天空に輝く一点の星のようなものである。そういう“わが星”を持つ人は行き詰まることがない。(澪)