


「本当に大切な力は、いつも陰に隠れているもの」と。聖教新聞の配達、会合の準備や運営――。日々の“当たり前”は、陰の力に支えられている。

この妙法のリズムというものが、いかに宇宙に厳然たる律動を奏で、また私どもの人生の軌道に深くかかわっているか。

「法を弘めようと悩む。人々を幸福にしようと悩む。広宣流布のために悩む。これほど素晴らしい仏の悩みはないではないか」

この宇宙法界の妙法の当体たる大御本尊への信心から出発し「行」と「学」という軌道を確実に前進しゆくところに、わが肉団の「九識心王真如の都」の扉が永遠に、光輝燦然として開かれていくのである。

途中の勝利は、幻の勝利であります。最後に勝ちゆく者が、真の勝利者であります。

生命力が「一」しかない人は、ちょっと何かあると、「二」か「三」の悩みでも慌てふためいてしまう。

死後、未来の生命は長い。ゆえに、生まれてから、ほんのわずかの間、いい家に住んだから等といって、どういうこともない。

〈名字の言〉 2019年12月28日 夏目漱石の作品『道草』に印象的な場面がある。
