名字の言

〈名字の言〉 2018年2月15日

漢字の最も簡略化が進んだ書体を「草書」という。中華民国を樹立した辛亥革命で、孫文と共に活躍した革命家・于右任は「草聖」とたたえられる草書の達人でもあった▼彼の書は、悠久の歴史を誇る中国書道史の中でも、極めて独創的といわれる。生前から高価な値がついたが、「人びとのために書くことは、さらにも増して人生の一大快事である」と言い、求められれば、惜しげもなく書き与えた(『于右任傳 金銭糞土の如し』書道芸術社)▼死後、彼の遺品の中には借金の借用書があった。書によって自適の生活を送ることもできたはずである。だが革命家の彼は、“世界のために志を立て、民衆のために命を懸け”との信念に生きた。生涯、苦悩する庶民に手を差し伸べ続けた▼いつの時代も歴史を動かすのは「人々のために」との志に生きる人である。広布の歴史もまた、創価の三代会長に連なり、自他共の幸福を目指して、時にはわが身も顧みず、他者に尽くす無名の庶民の献身によって切り開かれてきた▼池田先生は日記につづっている。「青年ハ、革命ノ、闘士タレ。人類ヲ、愛スルガ故ニ、苦難モ、怒濤モ、如何ニセン」。誰が何と言おうと、自分は広布に生き抜く――そう言い切る信念こそが、崇高な人生を築き上げていく。

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