始業前の朝の時間を勉強や趣味など自己研さんにあてる「朝活」も、耳慣れた言葉になった。今夏も都内では複数の企業が連携し、“午前7時半までに列車で渋谷駅を通過すると割引クーポンが配信される”など、「朝活」を後押しする企画が行われた▼そもそも、なぜ「朝活」は良いのか。脳科学者の茂木健一郎氏によると、朝、目覚めてからの約3時間は、脳が最も活発に働く時間帯とのこと▼人が一日の活動で得た情報は、いったん短期記憶として脳内に保管される。それが睡眠中に整理され、長期記憶へと変わり、朝一番の脳はきれいに“クリーニング”された状態に。そのときを逃さず、良い刺激を与えることで、「1日の効率を何倍もアップさせることも可能」と氏は言う(『脳を最高に活かせる人の朝時間』河出文庫)▼10日間で388世帯の弘教という広布の金字塔を打ち立てた「札幌・夏の陣」。池田先生は、この闘争を振り返りつつ、「一日一日が渾身の勝負だ。その一日の勝利は、“朝の勝利”から始まる」「毎朝、真剣に祈り、御書を拝しながら闘争をスタートした」と述べた▼充実した人生も、広布の偉業も、“朝勝”から始まる。明確な目標を胸に、深き祈りから出発し、きょう一日を、はつらつと走りたい。