【御書本文】
大師講の事今月明性房にて候が此月はさしあい候又余人の中せんと候人候はば申させ給えと候、貴辺より仰を蒙り候へ、御指合にて候はば他処へ申すべく候(富木殿御消息p949 n1272)
【通解】
大師講の事、今月は明性房の所であるが、この月は明性房のほうにさしさわりがあり、また余人の中で引き受けようという人がいたら、その人にお願い申しあげたい。貴辺が引き受けてくれまいか、御返事をいただきたい。もしあなたにさしさわれがあれば、他の人に申しつけよう。
【先生の指導から】
御書を拝すると、大聖人は、会場の提供者に、それはそれは、こまやかな配慮をされている。
ある会合を開く際、門下の都合が悪くなった。この門下が会場を担当していたと思われる。
それを聞かれた大聖人は、弟子の富木常忍にあてて、「(都合が悪くなった門下から)どなたか引き受けようという方がいれば、お願いしていただきたいとのことです。
あなたの都合はどうか、ご返事をください。(もしあなたに)お差し障りがあれば、他の人にお願いしましよう」と丁重に、心を砕いて依頼されている。
大聖人が御自ら、これほど、細かく気を配られた。私たちは、この大聖人の御心を深く拝して、会場を提供してくださる同志の方々に、真心と礼儀を尽くしていかねばならない。
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