戸田先生は言われた。
「愚人にほむらるるは、智者の恥辱なり。大聖にほむらるるは、一生の名誉なり」(「青年訓」)
牧口先生が投獄されるや、それまで「牧口先生、牧口先生」と言っていた人間が、手のひらを返したように、「牧口の野郎」「牧口のせいだ」「牧口に、だまされた」と、さんざんに罵倒した。牧口先生のお宅まで行って、悪口する者もいた。
戸田先生は、牢から出てきて、激怒された。烈火の怒りであった。
「何たることだ。この犬畜生野郎!」「このインチキ弟子!」「二年や三年、牢に入ったくらいで、耐えられない人間なんか、学会にはいらない」「世間の風評ばかり気にして、ふらふら、びくつくような人間は必要ない!」と。
「死身弘法(身を死して法を弘む)」――大法流布のために、難に殉じていくのが、仏法の真髄である。