令和初の第96回箱根駅伝は、創価大・米満選手の歴代2位の区間賞で幕を開け、7区間で区間新が続出する超高速レースとなった▼創価大と東京国際大が初めてシード権を獲得。常連校の監督たちは「今までのやり方では通用しない」と口をそろえた。100周年の節目を迎えた箱根駅伝は、新時代に突入したといえる▼その中で、青山学院大が2年ぶりに王座を奪還した。解説者の渡辺康幸氏は、その勝因を、原監督の区間配置が「他の監督と逆の発想だった」と指摘する。通常は「どの区間にどの選手を当てはめるか」考える。だが、原監督は選手の努力をよく観察した上で「どこの区間なら輝けるか」と考えていた、と(「スポーツ報知」)。「花の2区」に1年生、復路に箱根初出場の4人を抜擢するなど、まさに“発想の転換の勝利”だった▼駅伝に限らず、社会の変化のスピードは激しい。“今までのやり方”にこだわるばかりでは、時代に取り残されてしまう。発想を転換して大胆に攻め続けることが、時代に先駆する鍵だろう▼池田先生は「大事なのは人だ。祈って、適材適所で皆を生かすのだ。新しい人が躍り出てこそ、新しい波を起こす力となる」と。我らも“皆が人材”を合言葉に、新しい発想で一人一人が輝く連帯を築こう。(差)