池田先生ご指導

これからは人類は、無限なる宇宙と同じ広大さと深速さをもっている内なる生命の深奥に、目を向ける必要がある。

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人間は、外へ外へと望みを広げ、地上より空へ飛びたいと夢み、飛行機を発明し、これを現実化した。
さらに宇宙の彼方まで、ロケットを打ち上げているが、これがすなわち人類の幸福につながっているかどうかは、たいへんな疑問となっている。
これからは人類は、無限なる宇宙と同じ広大さと深速さをもっている内なる生命の深奥に、目を向ける必要がある。
仏法では、生命の奥底には「九識心王真加の都」といわれる広大にして無辺なる境涯の世界があると説いている。
これこそすべてのものをあたたかくつつみ、すべてのものを蘇生させ、すべてのものを調和させながら生かしゆく、輝かしくも崩れざる生命の宮殿である。
この生命の宮殿の扉を開くのが信心であり、そこにのみ、この現実社会の荒波を悠々と乗り越え、勝利を飾りゆく人生となっていくことができる要諦があるのである。
さらに、これこそ仏法の説く「自体顕照」の姿である。
この絶対不変の法理にのっとっていくか否かが、究極の人生の価値を決していく基盤となるであろう。