原田会長

世界広布新時代第38回本部幹部会 中国総会から(会長指導) 2018年10月13日 原田稔会長

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原田稔 会長
2019年のテーマ「創立90周年へ 創価勝利の年」
新たな人間革命の大行進
 一、「世界広布新時代第38回本部幹部会」ならびに「中国総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。

 本日は、6カ国・地域から88人のSGIメンバーも参加されています。遠いところ、ようこそお越しくださいました。
一、本年は、日中平和友好条約締結40周年、池田先生の国交正常化提言50周年。それらを記念する訪中団を大成功で終えることができました。誠にありがとうございました(拍手)。
このたびの訪中では、王岐山国家副主席と会見。招へい元の中国人民対外友好協会と中日友好協会から、池田先生に「中日友好貢献賞」が贈られ、さらに、唐家璇中日友好協会会長とも旧交を温めることができました。
中国共産党の最高指導部である中央政治局常務委員を昨年まで務めた、習近平国家主席の盟友である王副主席は語っておりました。
「実践こそ真理を検証する唯一の基準です」「実践の真価は、時間や歴史の試練を経なければ分からない。その意味で、池田名誉会長の国交正常化提言は50年という歴史を経て、その重要性が証明されました。まさに遠見であると思います」と。
このたびの訪中は、両国関係を発展させていく上で重要な役割を果たすとともに、日中友好の金の橋を、さらに強固なものとしていく決意、なかんずく、池田先生の「実践」こそ受け継いでいかねばならないとの決意を新たにする、大変に有意義なものであったことを、ご報告申し上げます。
一、さて、小説『新・人間革命』が完結を迎え、池田門下の力で新たな歴史を開く今この時、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を勝ち越えた後の次なる目標は、2020年11月18日の「学会創立90周年」であります。
そして明年は、その創立90周年を前にして、広布の山を連続して登攀せねばならない年であり、まさに創立90周年への“勝因”を築く年であると位置付けられます。
そこで明年は、テーマを「創立90周年へ 創価勝利の年」と掲げ、創立90周年に向け、断じて連続勝利の歴史を開いていきたい(拍手)。
池田先生は、『新・人間革命』完結後の初めての随筆でつづってくださいました。
「さあ、人類が待望してやまぬ『世界広布』即『世界平和』へ、新たな決意で、新たな出発だ。我は進む。君も進め。我は戦う。君も戦え。我は勝つ。君も勝て。
我らは、共々に『人間革命』の大光を放ちながら、新鮮なる創価の師弟の大叙事詩を綴りゆくのだ! 君と我との誓願の旅を、永遠に!」と。
先生の願いは、どこまでも「一人の会員の幸福」であります。ゆえに「創価の勝利」といっても、所詮、それは一人一人にとっての「わたしの勝利」なくしては、あり得ません。一人一人が、師弟誓願の正義の旗を高く掲げ、広布拡大と立正安国の言論戦に挑む中で、大きく境涯を開き、福徳を積み、勝利の人生を勝ち開いていきたい。
「創価勝利の年」は、すなわち「師弟勝利の年」であると決め、一切の戦いに断じて勝利していこうではありませんか(拍手)。

友と直接会い 心を通わせる

 一、どうすれば、一人でも多くの方が立ち上がり、どうすれば、皆が本領を発揮できるか。私が、池田先生から教えていただいたのは「如実知見」、すなわち現実をありのままに見ていく仏法者の姿勢であります。
先生が中国を初訪問される際、派遣者の一員に加えていただいた私は、日中関係の当事者から話を伺ったり、訪中経験のある人の記録を読みあさったりして準備に当たりました。“まず勉強する雰囲気をつくらねば”と思い、難しそうな本をたくさん買い集めて、準備室に山のように積み重ねたりもしたほど、ともかく歴史的な初訪中を大成功にと、一心不乱に取り組みました。
そのさなか、思いかけず池田先生が準備室を訪れてくださいました。私は内心、メンバーを激励していただけるものと思っていましたが、これが全く浅はかな考えでした。先生は、語気鋭く言われました。
「何をやっているのかと思えば案の定だ。そのような資料ばかり集めても、真実の中国が分かるわけではない。かえって先入観に左右されて、真実の姿を把握できない。大事なことは、仏法者として如実知見していくことである。だから先入観にとらわれないためにも、今、集めた資料は全部、机から、どけなさい」。こう言われ、机上の本などを、バサッと床に下ろされたのです。
私は目の覚める思いでした。初訪中と肩肘張って取り組み、いかに見かけを整えても、実は集めた資料に振り回されている私たちの本質を、先生は鋭く見抜き、ご指導くださったのであります。
これを人材育成に当てはめれば、会合や打ち合わせばかりでは、会員一人一人の真実の姿、真実の心は分かりません。
池田先生が指導されたように「如実知見」――リーダーが一軒一軒、足を運び、一人一人と直接会い、心を通わせていく中にこそ、「一人一人の勝利」があり「創価の勝利」があるのです。
日中平和友好条約が調印された直後、1978年(昭和53年)9月の第4次訪中で、池田先生が中国の関係者と歌うことを提案され、共に歌われたのが中国方面歌「地涌の讃歌」でありました。
さあ、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」から「創立90周年へ 創価勝利の年」に向け、「地涌の讃歌」が轟き渡る人間革命の大行進を開始しようではありませんか(拍手)。