「三次の影響のルール」という法則をご存じだろうか。「社会的ネットワークと健康・長寿」に関する研究から導かれたもので、「三次」とは3人先の人間関係、すなわち「友人の友人の友人」を指す▼例えば、ある人が幸福を感じていると、言葉や表情、行動などを通して、その友人の幸福感も高められる。さらに、その先の友人にも影響していく。しかもこの影響は、互いを直接知っているかどうかに左右されないという(藤原武男『医学からみた「幸福は人に伝わる」』潮出版社)▼現状、科学的な根拠を示せるのは三次までだそうだ。一方で、仏法の生命論では「五十展転」が説かれる。法華経の教えを聞いて歓喜した人がその話を伝え、聞いた人がまた次の人に歓喜を語る。そうして50人目の人が聞いた功徳でさえ、無量無辺であるという法理だ▼妙法を「語る功徳」と「聞く功徳」は、共に絶大である。仏法対話にあっては、何より「喜びを語る」「歓喜を伝える」ことが重要であるとの示唆ともいえる▼日蓮大聖人は「五十人とは一切衆生の事なり」(御書799ページ)と。妙法の功徳は、例外なく万人に伝わるとの大確信であり、それを現実のものとしてきたのが創価学会の歩みである。さあ今日も、喜び勇んで対話の最前線へ!(道)