名字の言

〈名字の言〉 2018年8月25日  下半期が始まり、各地で座談会が活発に行われている。

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 下半期が始まり、各地で座談会が活発に行われている。先日、参加した地区では、皆が夏の思い出をにぎやかに語りつつ、それぞれ“今後の目標”で爽やかに締めくくっていたのが印象的だった▼「目標」というと、法華経に説かれる「化城宝処の譬え」が思い浮かぶ。宝のある場所(宝処)を目指して隊商が進む。しかし、皆が疲れ果ててしまったため、導師は目の前に幻の城(化城)を現す。皆は気力を取り戻し、そこにとどまることなく、再び前進を開始する。化城とは人生途上の目標、宝処とは一仏乗、すなわち最高の幸福境涯を表している▼日蓮大聖人は「化城即宝処」(御書732ページ)と仰せである。この御文を拝し、池田先生は語っている。「前進するためには、目標という『化城』を設定しなければならない。しかし、その『化城』に向かっての前進、行動は、深く見れば、それ自体、仏の所作なのです。その舞台が、すでに『宝処』なのです」と▼広宣流布も、目標地点や到達点を指すものではない。“広宣流布とは流れそれ自体”と先生が語った通り、仏法を弘通する実践そのものが広宣流布なのである▼人間革命の本舞台もまた、日々の生活と学会活動の中にこそある。わが勝利の目標へ、足元から挑戦を開始しよう。(堯)