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全国1687会場で教学部任用試験「仏法入門」 2018年6月18日 12万人が偉大な求道の挑戦 今日からここから永遠の幸福の軌道を

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12万人が偉大な求道の挑戦
今日からここから永遠の幸福の軌道を
原田会長が江戸川区の東京国際池田記念講堂で受験者を激励。会友の方々や、今回から新たに受験対象となった中等部員に「研さんの成果を存分に発揮してください」と、励ましの言葉を送った。

 学会伝統の「教学部任用試験(仏法入門)」が17日、全国1687会場で実施され、尊き研さんを重ねてきた12万人が挑戦した。池田大作先生はメッセージ(別掲)を贈り、全受験者をはじめ、役員・担当者の奮闘を心からたたえ、今日から、ここから、強く賢く朗らかに、永遠の幸福と正義と平和の軌道をと呼び掛けた。試験は午後1時半からと午後7時半からの2回行われ、御書3編と教学入門などから出題された。(5面に〈昼の部〉の試験問題と解答を掲載)

 試験開始の直前まで、傍線や書き込みでいっぱいの「大白蓮華」や御書などに向き合い、研さんに励む受験者たち。
 皆が仕事や学業、現実の課題と格闘しながら、寸暇を惜しんで最高峰の仏法を学び深めてきた。
 “御書根本の前進”――これこそが、学会の伝統であり、生命線である。「行学の二道をはげみ候べし」(御書1361ページ)との日蓮大聖人の仰せのままに、学会は一貫して「実践の教学」によって発展してきた。
 世界一の幸福哲学を学ぶ喜びを友に語る。苦難に直面した時に、御文を心に刻み乗り越えていく――。こうした行動の中で、絶対勝利の人生を開いてきたのである。

池田先生が受験者 役員・担当者にメッセージ

 偉大な求道の挑戦、誠に誠にご苦労さまです。
 会友の方々も、忙しい中、本当にありがとうございます。
 高等部、中等部の皆さんも、よく頑張ってくれました。
 生命尊厳の究極の哲理を探求されゆく尊き皆さん方を、御本仏・日蓮大聖人が、いかばかりたたえておられることでしょうか。一人一人、計り知れない福徳と善根を心に積み上げられたことは、絶対に間違いありません。
 世界でも、教学試験は60もの国々で開催されています。
 アフリカ大陸では今年も統一の教学実力試験が行われます。
 太陽の仏法は、地球全体を照らし、人類を結び合う壮大なる世界市民の智慧の光です。
 なかんずく、どんな試練も乗り越えながら、「生きていること、それ自体が楽しい」という絶対的幸福の境涯を、自他共に必ずや開いていくことができます。
 どうか、全員が合否を超えて、今日から、ここから、強く賢く朗らかに、この永遠の幸福と正義と平和の軌道を、胸を張って進み抜いていってください。皆さん方のいよいよの健康と栄光と勝利を、私もひたぶるに祈っていきます。
 役員の方々、教えてくださった先輩と同志の方々、ご家族の方々、本当にありがとうございます。
 受験できなかった友にも、くれぐれもよろしくお伝えください。
 最後まで無事故でお願いします。皆さんに題目を送ります。

太陽の仏法は地球を照らし人類を結び合う智慧の光
“堅塁”の大城・中部池田記念講堂(名古屋市)。昨年6月に入会した男子部員は「今年3月、父が脳梗塞で倒れましたが真剣に祈り、回復に向かっています。御書を学び、さらに信心を深めることができました」と話した

 今回の試験は、全5問で構成。
 問1は「生死一大事血脈抄」「妙一尼御前御消息」「経王殿御返事」の御書3編から問われ、御文の正確な理解を求めている。
 問2は「教学入門」の「日蓮大聖人の御生涯」から、主な法難等について出題。
 問3・4では、「南無妙法蓮華経」「三障四魔」などの仏法用語の意味を尋ねたのに加え、実践の基礎となる法理についての理解も問われた。
 問5は「世界広布と創価学会」から。三代会長の歴史について問うとともに、御文に即して日顕宗の邪義を破折する力を求める質問が出された。
 この日、各部、各方面のリーダーは、試験会場に駆け付け、受験者を励ました。
 原田会長は、池田先生ご夫妻が今月6日に初訪問し、喜びに沸く江戸川区の東京国際池田記念講堂へ。
 会長は、全受験者の尊き求道の挑戦を最大に称賛。日夜、真剣に学び抜いた成果が「今後の素晴らしい財産」となり、「新たな人生の飛躍台」になっていくことを心から願っていますと語った。
 ◇ 
 各地の試験会場には、“行学の二道”に徹してきた誇りにあふれる顔が輝いていた。

 総岡山・津山創価圏の津山本部(美甘康生本部長、石田五十鈴婦人部本部長)では5年程前から、月に1回程度、セミナーを行い、任用試験が近づくと「仏法おもしろセミナー」として実施。未来部の友を含む各部の受験者だけでなく、友人も自由に参加できるようにしている。
 ここでは、主に「十界論」を中心に美甘本部長が講義するが、「大白蓮華」を参考に作成した資料やイラスト、映像を用いながら、参加者と“対話”するように進めるのが特徴。終了後にはミニテストを行うなど、学んだ知識を自然に定着させられる工夫も。
 このセミナーは、初めて仏法に触れる人が気軽に参加できる場となっており、今年は内外60人の友が参加。会友受験の推進力にもなった。
 これまで、受験した会友の中から新入会者が多く誕生。今回の任用試験の受験申込数は、地区平均5人となった。
 「わが本部では仏法対話となれば、まずは会友受験の話をする気風も生まれています。任用試験への取り組みが、拡大と人材育成に欠かせない活動となっています」と、美甘本部長、石田婦人部本部長は語る。

 ◇ 
 昨年の「11・18」に入会した北海道のある男子部大学校生は、本年4月に弘教した友と一緒に任用試験を受験した。
 共に仏法を深める中、特に印象に残ったのが戸田先生の「絶対的幸福」との言葉だ。
 昨秋の入会前、人間関係の悩みに誰よりも親身になって耳を傾け励ましてくれたのが、学会員の友人だった。
 今回、「絶対的幸福」について学び、最高の同志と共に、どんな嵐にも揺るがぬ強き自分自身を築いていこうと誓った。「これが自分が求めていた幸福の在り方だ」と――。
 現在、小学校の教員になることを夢見て、働きながら創価大学の通信教育部で学ぶ。
 「任用試験で勉強したことを生かし、仕事や勉学、学会活動の両立に挑み、勝利の青春を送っていきます」と声を弾ませる。

 埼玉のある女子部員は、元の職場の上司に勇気を出して任用試験の受験を提案した。快諾した元上司が同僚らを誘い、合わせて4人に仏法を教えることになった。
 不安もあったが、祈る中で「真の幸福を開く仏法哲理を伝えるために、堂々と語ろう」と決意すると、不思議と勇気が湧いた。
 勉強会では、学んだ感想等を一人一人に語ってもらうように心掛けた。すると、4人の参加者は皆、学ぶ楽しさをそろって口にするように。
 「心がきれいになるね」「亡くなってから成仏するとの考え方が変わった。今この時に幸せになることが大事だね」等と――。そのうちの一人は、異体同心の法理を通して、心を一つにする大切さを、あいさつの中で話すまでになった。
 女子部員は固く誓う。「相手を思う誠実な振る舞いで、さらに学会理解を広げます」