本日の御書

本日の御書 境と云うは万法の体を云い智と云うは自体顕照の姿を云うなり、而るに境の淵ほとりなくふかき時は智慧の水ながるる事つつがなし、此の境智合しぬれば即身成仏するなり(曾谷殿御返事p1056 n1433)

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【御書本文】
境と云うは万法の体を云い智と云うは自体顕照の姿を云うなり、而るに境の淵ほとりなくふかき時は智慧の水ながるる事つつがなし、此の境智合しぬれば即身成仏するなり(曾谷殿御返事p1056 n1433)

【通解】
境というのは万法の体をいい。智というのは自体顕照の姿をいうのである。しかるに境の淵が広大で深い時は、智慧の水がながれるのに滞ることがない。この境智が合うならば即身成仏するのである。

【先生の指導から】
この広大な力強い宇宙生命の根源のリズムに、自分自身の生命活動の呼吸を合わせ合致させるとき、たとえ一個の小さな人間生命であっても、そこにかぎりない生命力の律動、すなわち深く大きい智恵を湧現することができる。これを境智冥合というのである。
しかし、ただ漠然と宇宙の法を考えただけでは何にもならない。そこで日蓮大聖人は万人ができる実践方法を確立された。すなわち根源の生命である万法の体を、南無妙法蓮華経の御本尊に縮図して顕わされたのである。
したがって、私達は、御本尊を対境として信心すれば、そのまま大宇宙の生命と呼吸を合わせることになる。