「大難」と戦って、生命を鍛えに鍛えて、屹然たる自分をつくり上げることだ。そこにこそ真実の「安楽」がある。ダンテの境涯革命の書『神曲』にこうある。
「この山に登ろうとする者、
その麓にて大きな困難に出会うであろう。
されど登るにしたがって困難は減じ、
おんみの辛苦は今ようやく愉しみとなる。
やがて登ることきわめてやすく、
小舟で急流を下るがごときなるであろう。」(煉獄篇第四歌)と。
「いざ登りゆけ、汝は雄々し」・・ こう呼びかけているのです。
山を登れば、自分の境涯も上がる。谷に下れば、楽かもしれないが、最後は苦悩の人生です。
絢爛たる創価の世紀の幕は上がり始めました。全同志が一人ももれなく、「広宣流布の山」という無上道を登攀しぬいてもらいたい。そして、汝自身の揺るぎなき「安楽」の境涯の王座を、晴れ晴れと勝ちとってもらいたい。それが私の祈りなのです。