名字の言

〈名字の言〉 2018年11月9日  3月3日は「耳の日」というように、日付を語呂合わせした記念日は多い。

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3月3日は「耳の日」というように、日付を語呂合わせした記念日は多い。今月は「いい医療の日」(1日)に始まり、「いい歯の日」(8日)、「いい夫婦の日」(22日)……と、“いい”記念日がめじろ押し▼悪いより良いに越したことはないが、同じ出来事でも、そこから感じる善しあしは、人によって異なるもの。日蓮大聖人は、領地替えの冷遇を受けた四条金吾に、自分の所領を「よきところ」と思うよう促された。それは単なる思い込みや、諦めから悟り澄ますことではない。信心の眼で捉え、一切を好転させる一念の大切さを教えている▼ある青年部員が、就職で大都市から遠く離れた地域に赴任した。職場の先輩は青年を励ますつもりで、「いつまでもこんな所にいないで、世界へ雄飛するんだ」と語った▼その話を学会の先輩に伝えると、こう激励された。「ここが“世界”だよ」。どちらの励ましも、それぞれの意味で正しいだろう。だが青年は、その地で仕事と学会活動に奮闘し、大きな信頼を勝ち取った▼要は一念の転換である。「いい場所」にするのは、どこまでも自分自身。そう決めれば、愚痴や不安は消え、感謝と歓喜が湧き上がる。“尊い使命があって、今、私はここにいる”との確信で人生を勝ち飾ろう。(白)