この上半期も各地で陸続と新会員が誕生した。世界青年部総会や教学部任用試験(仏法入門)、初の試みとなったSOKAキッズフェスタなど、新しい知恵と工夫から生まれた取り組みを通し、入会した友も多い▼東京のある男子部員は3年前、念願だった妻の入会が実現。一家和楽の道を歩み始めた彼は、この信心の喜びを周囲にも伝えたいと今春、幼いわが子の入会記念勤行会に親しい友人たちを招待した▼勤行会の当日、会場には祝福に駆け付けた、多くの創価家族の姿も。学会の温かさに感動した友人たちは、信頼する彼が持つ信仰を共に実践したいと、その場で全員が入会を決意。その後の任用試験に挑戦し、仏法への理解を深めた7人の友が、相次ぎ御本尊を受持した▼新しい決意と工夫が、新しい人材を生む。その喜びがさらに新しい決意を呼び覚ます。ここに、広布の裾野を広げる方程式がある。そしてこの「新しい力」を引き出すのは、学会伝統の励ましの絆だ。男子部員が夫婦で発心した背景には、地域の婦人部の祈りがあり、男子部の同志の支えがあった▼広布の伸展とともに、活動の内容は変化し、多角的になる。だがその活動を支え、学会を学会たらしめている根本は「一人への励まし」であることを忘れまい。(仁)