全国のリーダーが北京、天津、大連、上海、広州へ
池田大作先生の小説『新・人間革命』が連載完結を迎えた、きょう2018年9月8日は、戸田城聖先生の「原水爆禁止宣言」の記念日であり、池田先生の「日中国交正常化提言」からは50周年の佳節となる。提言を基礎として、池田先生が架けた日中の「金の橋」をさらに強くし、友好の新時代を開くため、今秋、「創価学会代表訪中団」が中国人民対外友好協会、中日友好協会の招へいで派遣される。また北京の清華大学では東京富士美術館所蔵作品による「西方絵画500年」展が、上海の復旦大学では、第10回の「池田大作思想国際学術シンポジウム」が開催される予定である。(2・3面に「日中国交正常化提言」50周年記念特集㊦を掲載)
池田先生は1968年(昭和43年)9月8日、東京・日大講堂(当時)で行われた第11回学生部総会の席上、「日中国交正常化提言」を発表した。
日中の数千年にわたる交流という大局観に立ち、厳しい国内外情勢の中で発せられた提言は、72年の国交正常化、78年の平和友好条約締結の「井戸を掘った」先見と勇気の内容として、中国各界からの評価は揺るぎない。
周恩来総理は当時、「尊敬と感動に値する内容」と語ったとされ、以来、歴代の国家指導者らが高い評価を寄せてきた。
しかも池田先生は、「言葉」にとどまることなく、その実現へ誠実に「行動」した。
提言から50年の間、日中関係には快晴も、風雨の時もあったが、“政治や経済は船。民衆の往来こそ、船を走らせる海”との信念のままに、10度にわたる訪中などを通じて、一貫して青年交流、文化交流、教育交流に邁進してきたのである。
その真情は、きょう連載完結を迎えた小説『新・人間革命』にも随所につづられる。
今秋に派遣される「創価学会代表訪中団」は、池田先生が架けた「金の橋」をさらに磨き、友好の新時代を開くためのもの。
総団長に原田会長、団長に谷川主任副会長、副団長に永石婦人部長が就き、全国の方面、都道府県のリーダーの代表が参加する、100人を超える陣容の大型訪中団となる。全団で北京での諸行事に臨んだ後、天津、大連、上海、広州の各都市に分かれて交流を繰り広げる予定である。
今月1日には結団式が、原田会長が出席して東京・信濃町の広宣会館(学会本部別館内)で行われた。
席上、会長は、池田先生が“永久の揺るぎない平和の基盤を築く”と宣言して初訪中して以来、中国が厳しい国際環境にさらされ、日中関係が冷却化した時でさえ、有言実行で「金の橋」の往来を広げてきた歴史を強調。弟子の私たちは、新たな友好の歴史を開く“大使”の自覚で臨みたいと述べた。
さらに今秋には、多彩な文化・教育交流が繰り広げられる。
北京の清華大学では、東京富士美術館が所蔵する西洋絵画コレクションの粋を集めた「西方絵画500年」展が、清華大学芸術博物館、東京富士美術館の共催で開かれる。
上海の復旦大学では、10回目となる「池田大作思想国際学術シンポジウム」が、創価大学との共催で、中国をはじめ各国の池田思想研究者が集い、行われる。