原田会長、永石婦人部長が海外の友、各部代表と出席
福岡 佐賀 長崎 熊本 鹿児島 大分 宮崎 43会館と中継
「世界広布新時代第36回本部幹部会」が8日午後、「九州総会」の意義を込めて、福岡市の九州池田講堂で盛大に開かれた。これには原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表、来日した13カ国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)の友と出席。九州7県の43会館と中継で結び、計3万5000人が集い合った。池田大作先生はメッセージ(3面に掲載)を贈り、豪雨被害に遭った各地の友へ、心からのお見舞いの言葉を寄せた。そして、「地球を包みゆく異体同心の団結で、『大悪をこれば大善きたる』(御書1300ページ)の実証を勝ち示していこう」「『妙とは蘇生の義』(同947ページ)の蘇る生命力で一切を変毒為薬し、不屈の『人間革命』の前進を」と呼び掛けた。さらに先生は、小説『新・人間革命』を、戸田城聖先生の「原水爆禁止宣言」の日である9月8日の完結を目指して書き進めていると披歴した。(2・3面に関連記事。全国中継は13日から17日〈中継の会場と時間は各県・区で決定〉)
雲間から時折、降り注ぐ柔らかな光。にぎやかなセミの声。
本部幹部会が開かれている間、九州池田講堂の外は穏やかな天気に恵まれた。
池田先生は幹部会に贈ったメッセージの冒頭、豪雨被害に遭った地域の友に思いをはせた。
「被災地の方々に届けと、ひたぶるに題目を送っております。支援・激励、また復旧に尽力される皆さん方も、本当にご苦労さまでございます。
尊き宝友を一人ももれなく、三世十方の仏菩薩よ、無量無辺の諸天善神よ、断固として護りに護り給えと、私はいよいよ強盛に祈り抜いてまいります」
たとえ苦難の嵐が吹き荒れようとも、希望の道が開けないわけがない。必ずや、平和と安穏の楽土を築き、幸福の人生を輝かせていくことができる。
苦悩を突き抜け、歓喜に至れ!
不撓不屈の精神で前進する先駆・九州の友、そして各国・各地から集った友の心が一つになった――。
歌は、新たな時代の夜明けを告げる。
古今東西、歴史の転換点には、民衆の凱歌が轟いた。
九州広布の歴史も、しかり。拡大と前進の節は、常に歌と共に刻まれてきた。
後に曲が付けられ、今や日本中、世界中で歌われている池田先生の長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」は、大分の地で発表された(1981年)。
先生と同志が共に合唱した大分・竹田の岡城址での「荒城の月」や、熊本市の壱町畑公園での「田原坂」(同年)。九州青年部による「5万人の第九」(94年)、「10万人の第九」(2001年)、そして「アジアの第九」(05年)。
権力の魔性が牙をむこうと、卑劣な悪侶や反逆者の謀略が渦巻こうと、幾多の自然災害に見舞われようとも、九州の同志は希望の歌声高らかに、連続勝利の実証を示してきたのである。
幹部会の中盤。田中九州女子部長が、会場に向かって訴えた。「九州広布は、歌声と共に、青年が切り開いてきたのです!」
岩田同男子部長が続ける。「創立100周年の2030年、創価の新時代へ! 九州広宣流布の一切の責任を、我ら青年部・未来部が担い立ち……」
その声に呼応し、場内の青年部・未来部が、高らかに叫んだ。
「新たな広布の山を登ります!」
そして、先駆の若人らによる学会歌「青年よ広布の山を登れ」の大合唱が始まった。
〽愛する君たちよ
君らこそ
悠々たる
大河の流れだ……
あふれる思いを歌声に託す友。拳をぐっと握り締めて歌う友。
幹部会を目指して、九州青年部は限界突破の拡大に挑戦。男子部は「地区1」、女子部は「本部3」、学生部は「部2」を超える折伏を成就し、日本一の結果でこの日を迎えたのである。
「先月、弘教が結実。合唱中、苦楽を共にした同志の顔が浮かび、思わず声が震えそうに。広布後継のバトンを継承します!」(長崎、男子部)
「祈り抜き、対話に挑み抜き、心晴れやかに歌いました。先生、どうかご安心ください!との思いを込めて」(佐賀、女子部)
幹部会が進み、フィナーレを飾ったのも、やはり「歌」だった。3月の世界青年部総会で発表されたオリジナルソング「This is My Name」の合唱である。
〽Everyday’s a new beginning
Shout it out, we’re born to win it
Sensei
Let us lead the battle now……
(毎日が新たな出発
叫ぼう「私たちは 勝つために生まれてきた」
「先生 今こそ先駆の戦いを起こします」と……)
九州の友が歌い始める。すると、海外のメンバーも立ち上がり、共に手拍子。リズムに乗って肩を揺らしながら歌声を重ねる。
凜々しき瞳。
弾ける笑顔。
世界広布は、我らの手で! 師への誓いを込めた圧巻の歌声が、会場に響きわたった。
◆◇◆
幹部会では、池田主任副会長が池田先生のメッセージを紹介。
次に福岡の森恍次郎さん(副本部長)が活動体験を披露。江戸時代から続く和菓子店を父から継ぎ、幾多の苦難を、師弟の誓いと強き祈りで乗り越えた勝利の実証を語った。
平井九州長、川上同婦人部長が、半年間で1万1000を超える「世帯増」を遂げた九州同志の勝利を報告し、「後継の青年20万の陣列」を築きゆく決意を披歴。青年部・未来部の参加者全員で「青年よ広布の山を登れ」を大合唱した。
次いで、マレーシア創価学会の梅松明壮年部長が、医師、国立大学の副学部長、マレーシア創価幼稚園の理事長として、信心根本に奮闘する模様を報告。また、同国で2万人の新入会員が誕生した喜びを述べた。
原田会長は、冒頭、豪雨の被災者に心からのお見舞いの言葉を述べた後、先月、ノーベル平和賞受賞者のエスキベル博士と池田先生が発表した共同声明「世界の青年へ レジリエンス(困難を乗り越える力)と希望の存在たれ!」が世界中で反響を呼んでいる模様を紹介。さらに、博士が語った“人は100歳まで青年でいられる”との言葉に触れつつ、今なお「青年の心」で世界広布の陣頭指揮を執られる池田先生の闘争に、弟子一同が続きたいと訴えた。
そして、「一人を大切にする精神」こそ、創価三代の師弟を貫く精神であると強調し、「『一対一』の対話で仏縁を大きく広げゆく夏に」と呼び掛けた。
続いて、「トルストイの時代」賞の授与式と併せて行われた本部幹部会(2008年12月)での池田先生のスピーチ映像を視聴。最後に、全員で「This is My Name」を大合唱した。