社会を照らす青年の陣列
過去最高の結集数の2倍、部員数を大幅に上回る目標でしたが、“池田門下の青年として師匠の期待に応えるのは今しかない。分断や暴力、核兵器の脅威など、アメリカ社会に渦巻く「無明」の闇を打ち払うためには、私たち青年が急速に成長する以外にない”と確信したからです。
核兵器廃絶に立ち上がる5万の師子の陣列を目指し、私たちは訪問・激励に徹し、友人にも勇気をもって参加を呼び掛けていきました。
広大なアメリカで九つしかない会場にたどり着くには、飛行機やバスを乗り継ぐなど、10時間以上かかるメンバーも数多くいました。粘り強く大会の意義を語り抜き、一人また一人と参加の約束を積み重ねていきました。
青年部の真剣さが波動を呼び、壮年部も、婦人部も、青年の勝利に一切の焦点を当て、共に戦ってくださいました。
各会館では週1回、「ウイークリー・パワー・ナイト」という各部一体の会合を開催。常に異体同心の祈りから出発し、ともどもに訪問・激励の進捗を語り合いました。大会参加の約束が取れたら、皆で拍手を送り、時には鐘を鳴らし、太鼓までたたいて前進をたたえ合いました。
青年部はもとより、若い世代に知人のいなかった壮年・婦人部の方々も、近所の人や商店の店員など、思い付く限りの青年に声を掛けてくださいました。5万結集のため、その何倍もの青年に正義を語り抜けたことが、社会変革への力強い第一歩になったと確信しています。
各部の団結の結果、リーダーによる青年への訪問・激励は2万軒を超え、1万人の青年部員増加を果たすことができました(拍手)。
一、2017年12月に開催した青年部総会には、過去最高の1万4200人が参加。しかし、5万結集を実現するには、さらに3倍の拡大が必要でした。
その拡大の突破口を開いたのが本年2月、常勝関西での本部幹部会に参加した201人の青年部員でした。先生と共に「まさか」を実現した関西魂を学び、帰国したメンバーは地域の核となって最後まで走り抜きました。
そして何より、池田先生がつづってくださった小説『新・人間革命』の最終章「誓願」の章を、全青年がアメリカSGIの機関紙「ワールド・トリビューン」で熟読し、一日一日を戦えたことが「師弟共戦」の黄金の歴史になりました。
そうして迎えた9月23日、全米9会場には誇り高き正義の師子が集い合いました。私たちは不可能を可能にし、先生に誓った5万の青年の陣列を達成することができたのです(拍手)。
本会場になったロサンゼルスでは、ジャズ界の巨匠ハービー・ハンコックさんと、グラミー賞の最優秀新人賞に輝いたエスペランサ・スポルディングさんらが共演。出演者による合唱では、交通事故で瀕死の重傷を負ったメンバーが奇跡の回復を遂げ、歓喜の歌声を披露するなど、5万通りの青春勝利のドラマがつづられました。
参加した友人も口々に、「君の友人であることを誇りに思う」と感動の涙を流しながら語ってくれました。「次の大会はいつなんだ」と言う友には、「今度はザダンカイという、もっと素晴らしい人間共和の集いがあるよ」と語っています。
不可能を可能にしたアメリカの団結の絆は、今まさに家族のようです。皆、「折伏はできる」との確信にあふれています。
アメリカのさらなる拡大で、まずは「11・18」を必ずや荘厳していきます。そして、池田先生の精神を受け継ぎ、体現するリーダーに成長するために、アメリカ青年部は、2030年、さらには2050年を目指し、どこまでも師弟直結で前進していきます(拍手)。