


しかたがないから、疑うことなくご本尊様を信じ、また末法の衆生に信じさせるいがいにないのである。あなたたちに幸福をくださる、絶対のご本尊様です、宇宙の変化を起こせる根本の生命が、ご本尊様である。

本当の幸福というものは、悪環境をすべて変毒為薬するという生命力のある絶対的幸福でなければなりません。

我いま仏の 旨をうけ妙法流布の 大願を高くかかげて 独り立つ味方は少なし 敵多し

仏界の涌現が、われわれのなかにある煩悩と汚辱にまみれた九界の生命とたたかい、これを止揚しつつ発現してくるのです。仏法にいう煩悩即菩提、生死即涅槃とはこのことを指していっているのです。

つまり、その宿業の原因を変えたとすれば、結果はどうなってきますか。宿業が変わる。したがって、あなたの宿命が大きく変わってゆきます。

相手の悩みの根本を見抜かないで、安易な結果だけを指導した場合は、悩みは解決するどころか、かえって相手を苦しませてしまうことになるというのです。

それが退転の理由にならないことがわかれば、また信心の世界に戻ってくる。要するに、理由を語るようになるまでの、辛抱強い対話が大切になってくる。

御本尊に祈るということは、日蓮大聖人に祈ることである。しかも日蓮大聖人は、宇宙全体に通達された御当体であられる。
