本日の御書

本日の御書 松栄れば柏悦ぶ芝かるれば蘭なく情無き草木すら友の喜び友の歎き一つなり

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本文】
松栄れば柏悦ぶ芝かるれば蘭なく情無き草木すら友の喜び友の歎き一つなり(光日上人返事P934)

【通解】
松が栄えれば柏は悦ぶ。芝が枯れれば蘭は泣くといわれる。非情の草木すら友の喜び、友の嘆きは一体である。

【先生の指導から】
中世の大詩人であるショタ・ルスタヴェリは叫んだ。
「敵の中で一番恐ろしい敵は、友のふりをする敵である」
〈ルスタヴェリは12、13世紀に、黒海沿岸のグルジアで活躍した詩人。グルジアの首都トビリシは、シルクロードの都市として知られる〉
弟子のふり、同志のふりをする敵に、惑わされてはならない。
また、ルスタヴェリは鋭く悪を糾弾する。
「背信の徒にほまれのあったためしはない」
「人間にとって友を裏切るよりも悪いことがあろうか?」
いわんや、師匠を裏切り、同志を裏切る人間は、一番悪い。口先やではなく、実際に何をしたかが大事なのである。